りこのゆる~いマンガな日々

ヒメゴト 十九歳の制服 ネタバレ 8巻

あんなに苦しくて輝いていた夏は、

二度と来ないだろう……。

 

ありのままの三人を閉じ込めていた制服が

穢れる、ちぎれる、奪われる……。

 

時に抗えないのなら、

いっそ、十九歳のまま……。

 

ヒメゴト”を持つ三人の十九歳が繰り広げる “ヨクボウ”と”セイフク”の物語、

ここに完結。

 

前の巻の内容

 

制服を着た未果子とカイトの前に現れた由樹。

由樹は2人に絶縁を付きつけてその場を去っていく。

由樹の目には自分が写っていないことに絶望を感じる未果子。
そんな未果子はカイトにセックスを誘いラブホテルに入っていく。

 

カイトは自棄になっている未果子を説得しようとするが

未果子の「なんで鏡がしゃべるの?」「あなたは私が消えれば何も写せない」という台詞に

男の自分が少女を演じられる期間が今しかないことを悟り

可愛くなく生きていくことの価値を認められずに未果子に自分と一緒に死ぬことを求める。

 

未果子はそんなカイトを相手にせずラブホテルから出ていく。

 

一方、2人と絶縁して自宅に帰った由樹は

一人制服を着て自分を慰めていたが

その前に未果子が現れる。

未果子は由樹の制服を切り刻み

自分だけのオトコノコのなることを求めるが

由樹に拒否される。

そして未果子はその場を立ち去る。

 

入れ違いの様にカイトが由樹の家にやってきて

切り刻まれた制服を着ていた由樹に事情を聴く。

事情を聴いたカイトは

今まで隠してきた未果子の黒い部分を由樹に伝える

そして自分も一緒に同じ制服を着て援助交際していたというヒメゴトを告げる。

同じく由樹も自分にとっての制服が唯一の女の記号で

コレを着て自分ですることが女になる方法であるというヒメゴトをカイトに告げる。

ヒメゴトを告白した2人はセックスをした。

 

 

未果子はカイトの代わりに祥を連れてまた援助交際をしていた。

いつもの様にセックスが開始される直前に祥が出てきて

オヤジを退散させる。

しかし、今回は祥ともみ合いになり祥が灰皿でオヤジを殴り血まみれにしてしまう。

そんな元に由樹とカイトが現れて状況を見て警察を呼ぶ。

カイトと未果子は由樹を救うために

祥を使って由樹をその場から脱出される。

これが由樹の十九歳が終わった。

 

 

 

 

それぞれの二十歳、成人式の日。

 

未果子はセーラー服を着てロリコン・ドM男専門の風俗でそれなりに楽しんで働いていた。

由樹はみんなが驚くほどの変貌を遂げた美女となり振袖を着て友達と一緒に成人式に出席。

友人たちから素敵な振袖のコーディネイトどうしたの?と聞かれて

由樹は「彼氏。いや彼女?」と答えたところで回想シーンへ。

彼女をコーディネイトしていたのは女装をしているカイトだった。

場面は現在に戻り、友人たちから彼氏どんな人と聞かれて

由樹が「ヒミツ。」と言ったところで

END

 

 

1人1人の心理描写が詳細でとても面白かったです。

良い落とし所で曖昧な結末でもなくスッキリしました。