三人の秘密が、少しずつ浸食しあう。
女らしく振る舞うことが苦手な女子大生・由樹は、
周囲からも男っぽく見られていた。
「男を見下す」女・未果子は、
由樹の穢れない美しさに惹かれる。
「女になりたい」男・佳人は、
由樹の「女らしさ」に気づき、変身させようとする。
膨らみかけた十九歳の胸を、誰かがきつく締め付ける??
“ヒメゴト”を持つ三人の十九歳が繰り広げる “ヨクボウ”と”セイフク”の物語
服を買いに出ている由樹と佳人。
最後に下着を買いに行こうとするが
履きなれない靴を履いていた由樹は靴擦れをして歩けなくなってしまい
そのままタクシーで佳人の家にいくことに。
佳人の家には未果子の着ている服がいっぱい飾ってあり驚く由樹。
佳人は自分で買った所持していたブラジャーを由樹にプレゼントする。
由樹の態度から由樹が自分に恋心を持ち始めていることに勘付いた佳人は
プレゼントしたブラジャーを自分の目の前ですぐに付けるように由樹に求める。
「女友達」の自分が下着姿の由樹を見ても絶対にムラムラして襲うことはないと力説して
由樹と男女の関係になることはないことをほのめかす。
とりあえず由樹はブラジャーを付けようとしてみるものの
自分の好きな人が未果子の事を好きだと証明しているような
佳人の所持している未果子の服達に囲まれて着替えることに悲しさを覚えて
とりあえず下着は貰うけどその場で下着を着用することは拒むのだった。
次の日、由樹は佳人と一緒に買った服を着て大学に行こうとするが
周りからの視線が気になりとりあえずこの日はもらった下着だけ着用していつもの着なれた服を着て大学に登校する。
未果子から一緒にお昼ごはんを誘われた由樹は
外のベンチで一緒にご飯を食べていると雨が降り出してきてしまい
2人は雨宿りをすることにする。
サイズの合わないブラジャーをしていた由樹は胸が苦しくなり未果子にブラジャーを外してもらう。
未果子は「由樹が自分の服の真似をしている」と勘違いをしているので
自分の好きな由樹が自分がどういう服を着ているか興味があるはずと思い
雨に濡れた服を絞るのを口実に自分の着用している下着を見せつける。
そんな下着姿のまま二人でいちゃいちゃしていたところを
傘を持って助けにきた佳人に目撃されてしまう。
外でこの様な事態になっていることはまずいので
未果子の先導で濡れた服を乾かすために
由樹と未果子の2人はラブホテルの中へ。
シャワーを浴びて服を乾かしている間、
由樹はベッドで眠り、未果子もまた好きな由樹の隣で寝ることに
とても幸せを感じるものの
援助交際では濡れる自分の体が、大好きな由樹では濡れないことに疑問を感じていた。
昼間の由樹と未果子のいちゃいちゃシーンを目撃した佳人は
夜、事の真相を聞くために由樹の家を訪れていた。
由樹と未果子の仲の良さにやきもちを焼く佳人は
由樹に当たってしまい喧嘩の様な形になり家に帰ろうとするが
外は大雨で帰ることができない。
差し障りのない会話をするがやはり喧嘩になり
売り言葉に買い言葉で由樹と佳人はSEXをすることになる。
しかし、お互いの今まで積み上げてきたものを思い出し未遂で終わることになる。
翌日、由樹はとうとう大学に初めて女らしい格好で登校するのだった。