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雪花の虎 1巻 東村アキコ ネタバレ 画像 感想

      2017/03/25

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東村アキコ先生の『雪花の虎』(ゆきばなのとら)1巻です~。

かの有名な戦国武将・上杉謙信のお話ですね。

「毘沙門天の生まれ変わり」と自称していただとか、武田信玄のライバルだとか、

そういった話は何となく聞いたことはありますが、

戦国時代の武将ですから、普通は何の疑いもなく『上杉謙信=男性』と思ってしまいがち。

ですが、この『雪花の虎』は

『上杉謙信=実は女性だったんですよ!?』っていうところからお話が始まります!!

上杉謙信女性説の根拠も色々あるようで説明されているのですが、

はい、東村先生はワープゾーンを設定して下さっています(笑)

「きちんと諸説理解したいのよね」っていう気分の時は上を読めるし

「今日はちょっとフワッと読みたい気分・・・」という時は下にいけるので

とてもありがたい心遣いだったり(笑)

 

 

さて、謙信の母・お紺は謙信を身籠った時に

夢枕に立った毘沙門天に「現世に現れるためにあなたのお腹を貸して欲しい」と言われます。

故に、謙信の父・長尾為景もお紺も、

生まれてくる子供は長尾家を継ぐ立派な男になると信じたのですが、

これは両親共に大ショック!

そんな中

空気を読まないお仙のマイペース対応(笑)

しかし、為景はそんなお仙の言葉を聞いて考え、

生まれた子供に『虎千代』という男名を付け、

姫武将として育てることを決意するのです。

 

という訳で時は流れ7年後。

虎千代は

男らしく成長しております。

女なのに男らし過ぎて

体が弱く鼓が上手な長男・晴景とは真逆(笑)

早く戦にも出たいと考えている虎千代は

自身の住まいであり父の治める春日山城を攻め落とす策を考え始めます。

そんな虎千代に母は気が遠くなる思いのようですが、

父の為景はとても興味を持ち、おそらく虎千代の将来を楽しみに思っているのでしょうね。

戦の勉強のために、虎千代のことを春日山城下の林泉寺というお寺に修行に出します。

しかし寺での修行というのは

やはり厳しいのですね。

と、こんな我儘も通らず、むしろ夕飯抜きの罰に・・・(泣)

 

ちなみに

虎千代がスパルタ修行を受けている頃の武田信玄

(この時は晴信と呼ばれています)

も紹介されていますが

あれ?よく歴史の教科書で見かける、でっぷりした髭おじさんではなく

美男子ですね☆

東村先生は、諸説ある中から、カッコいい外見になる説を採用して描いてくれているのです。

 

さー、虎千代に話を戻しますが、

修行の辛さもピークに達し、ついに虎千代は限界を迎えます。

お腹ペコペコなのに、夕飯のお粥も

林泉寺の住持・光育の顔に投げつけ。

すかさず修行僧・宗謙が虎千代をお仕置き部屋へ連行します。

宗謙の腕に噛みつき、抵抗する虎千代に対して宗謙は

優しくされた虎千代は、「城に帰りたい」とボロボロと涙するのです。

 

虎千代に兵法の書を読むよう命じた光育。

難解な漢書にも関わらず、自身にとって興味のある内容なので

虎千代はしっかり読み解いていきます。

いつもはビシバシ木の棒で虎千代をどつきまくりの光育も

その厳しさは、虎千代が越後のためになる立派な将になるためのものなのですね。

 

さて、虎千代の姉・綾がお嫁に行くことになりました。

自分も女だから、いつか姉のように嫁に行かされてしまうのだろうか・・・と不安に思い、

「虎は男になる!」と言う虎千代に対し、宗謙は

「女子のままでいい。」

「女子のままで強くなればいい。」

と言い

女である虎千代にしか出来ないやり方で越後を護るよう

虎千代に諭すのでした。

 

やー、歴史上の人物がたくさん出てくると、名前だけでも漢字が多くて混乱したりしてしまいがちですが、

東村先生、分かりやすくお話を進めてくれて助かります(笑)

そして、宗謙カッコいいですね。

いつも冷静無表情な風だけれども、

実は虎千代のことをよく見て、優しく抱擁してくれちゃったりして・・・。

 

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