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3月のライオン 2巻 羽海野チカ ネタバレ 画像

      2016/03/10

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「どこかへ行ってしまいたい」

そう桐山は感じていた。

プロ棋士になって1年目は、それまで積み重ねてきたものの貯金で前へ進むことが出来ていたのだが、

2年目の今年、初めての二連敗、そして昇級する目を失った。

 

『頭ではわかっているのに動けない、「勝つ理由が無い」とかいいながら負けると苦しい』

中途半端な自分に悩み、元気のない桐山をひなたが心配する。

「中学生に心配される高校生・・・っていったい・・・」

と桐山が情けない気持ちになっていた矢先

ひなたの想い人・高橋に遭遇。

そこで桐山は

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高橋の真剣な問いに、真剣に答えるのである。

「自分の中にちょっとでも「逃げたり」「サボったり」した記憶があると

「あの時サボっちゃったし・・・」って思っちゃう

だから そういうの失くしたかったって事ですよね」

自分の考えが高橋に通じて感動する桐山。

 

その場では話し足りなかった二人は後日、川本家で一緒に夕飯を食べることに。

もちろんひなたは緊張してカチンコチン。

桐山は高橋からある質問を受けるのだが、そこで

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ひなたとモモは、桐山がプロ棋士であることを知ることとなる。

高橋持参のビデオに映った二海堂の熱い解説によって

桐山は最近の「伸び悩み」の原因が何なのかも突きつけられたのであった。

 

 

 

 

自分は今、亡き父のこがれた棋士の世界に立っている・・・

そんな大事なことを思い出した桐山の自宅に突然、義姉・香子が訪れる。

そして、桐山の次の対局相手が、桐山に負けた場合には引退するらしいという情報を伝える。

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対局相手は今どんな気持ちだろうと思い巡らせていた矢先、当の本人を目撃する桐山だが

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確かに想像もしていなかったことを考えていたことがわかり、動揺する桐山。

対局においても相手の作戦が読めない、行き当たりばったりなのか策があるのか・・・

相手の演技力の低さにも圧倒され

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いっぱいいっぱいな気持ちで勝利したのだが、

その帰り道、特上うなぎをご馳走する破目に。

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絵に描いたような酔っぱらいを目の当たりにするのだ。

 

そして

「将棋 好きですか・・・」

桐山の問いに

「勝った時は叫び出す程嬉しくて

負ければ内臓を泥靴で踏みにじられるように苦しくて・・・」

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香子の心配とは裏腹に桐山は

棋士歴40年の大先輩の棋士人生の幕引き役にはならずに終わったのである。

 

 

 

 

年内最後の対局をひかえたある日、桐山は香子に会う。

対局はクリスマスイブなのだが、その相手は離婚することが決まったこと

娘に「クリスマスまでは一緒にいたい」と言われたそうだが

相手は負けると飲んで暴れてギャンブルに興じる人物であることを香子から教えられる。

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対局はあっけなく終わる。

相手のため息にかすかに混ざるアルコールの臭いに、桐山は胸をざわつかせる。

そして

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『戦う理由が無いと言いながら 本当は 身の内に獣が棲むのを知っている

まわりのモノを喰いちぎってでも生きていく為だけに走り出す獣

戦いが始まればどうしても 生きる道へと手が伸びてしまう

誰を不幸にしても どんな世界が待っていても』

 

 

~~以下、感想~~

 

さて、2巻ですね。

零くんはプロ棋士として

停滞している自分、前へ進むための意気込みを持てないけど、進めずにいることは苦しい

そんな中途半端な自分への葛藤に思い悩むのですが、

でもやっぱり、棋士として生きる道へと走り出すこととなります。

 

冒頭の「どこかへ行きたい」のくだりで

あかりが「だまっててもご飯が出てくるだけでしあわせかも」というセリフに納得(笑)

 

高橋くんとの真剣な受け答えの場面はいいですね。

口下手な零くんの想いを高橋くんが言葉にしてくれて。

零くんこんなこと考えて実際に行動に移れるなんて偉いなーと思います。

当たり前のことだけど、実行するのは難しい。

 

そして今回も、『温たま・唐揚げのせカレー』や『特上うなぎ』が美味しそうでした☆

 

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