３月のライオン 3巻 羽海野チカ ネタバレ 画像
2016/02/28
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年内の対局を全て終えたあと、桐山は寝込む。
ひどい熱にうなされながら12月31日を迎えていたところ
川本家３姉妹に連行され、病院、そして看病のため川本家へ。
「大晦日なんて大事な日に 家族でもないのにあがり込んで
こんなにお世話になってしまって・・・」
あかりにお礼を言う桐山だが、
あかりも、桐山がいてくれたことで
今は亡き家族を思い、一人で涙することをせずに済んでいたのであった。
夜は明け、元旦。
あかりたちの伯母・美咲も全員分のお年玉持参でやって来る。
あかりを自分の店で働かせているのは
真面目なあかりが所帯やつれしておヨメに行きそびれてしまわないようにという意図と
自分のお店（の売上）のことを考えていることがわかり、震え上がる相米二。
あかりとひなたの力作、今風のおせちも登場。
川本家のお風呂の場所に桐山が仰天する場面もある。
三箇日も過ぎ、体調の戻った桐山は自宅に戻る。
しかし、数日間賑やかな川本家で過ごしていたこともあり
自宅の静けさをより一層強く感じる。
自身の感じ取りそうになったその時の気持ちを言葉にし、向き合ってしまったら
心に大きなダメージを受けることを察知した桐山は
思考を次の対局、来週に迫っている『獅子王戦挑戦者決定トーナメント』に集中する。
ただでさえ、川本家のコタツのような暖かさと比べると
今まで平気だった自分の日常が、とても寒いところなのだと感じていたところだったのに
よりによって対戦相手は辻井九段。
色んなイミで強い攻撃力を持つ棋士だったが、桐山、辛くも勝利を納める。
次の桐山の対戦相手は島田八段、スミスの対戦相手は後藤九段
そして、勝った者同士が決勝でぶつかる。
後藤は桐山の義姉・香子の想い人だが
妻帯者であり、香子のことを「ストーカー女」「迷惑している」と言う。
そんな後藤に闘争心むき出しの桐山。後藤と対戦することばかりに集中する。
しかし
島田との対局中に我に返り、
私怨に頭を持っていかれ
目の前の相手、A級棋士である島田の「力量」を計れず
正気に戻るまで島田のレベルを読み間違って勝手にランク付けしていた自分に対し
「何様だよ 俺!!?」 「バカか オレは」
嵐のような「恥ずかしさ」の中、完敗したのだ。
しかしそれは
若気の至り。
棋士は皆、似たような事をしでかした事があると、島田とスミスは語り合っていたことを
爆走中の桐山は知る由もないのだ。
何も考えたくない桐山は数日間、飲まず食わずで眠り続ける。
落ち込み方までヘタな桐山は脱水症状にもなるが、何とか回復しフラフラな状態で学校へ。
しかし
『これでホントに「逃げてない」コトになってるのかな・・・』
『自分で家を出て 家賃を払ってご飯が食べられるようになれば
大人になれるんだと思ってた
大人になれば もう泣かなくてすむんだと思ってた』
落ち込む桐山を労わる先生。
そして
カツも入れるのである。
獅子王戦挑戦者決定トーナメント、決勝戦、三番勝負。
初戦はガチンコの殴り合いの結果、後藤の勝利。
二回戦も見たくてたまらない桐山だが
でも実際には
実験レポートを片付けるために、桐山と先生は『放科部』へ。
（※注『放火部』ではない）
そこで、野口率いる部員たちに実験を見せてもらう桐山。
その様子を始終見ていた先生は
とても大切なことを桐山に教えるのである。
そしてその日、獅子王戦決勝トーナメント最終日。
結果は島田八段の勝ち。
その対局直後の激しく消耗している姿を見た桐山は
自分が「勝つ理由が無い」「なのに負けるとくやしいのはなんでだ」と言って
目を背けていた世界、自分がいる場所からは遥か遠い場所を、
島田は独り、両足をふみしめて往く人なのだとわかる。
そして
桐山は島田の研究会に入ることになるのだ。
～～以下、感想～～
はい、3巻ですー。
零くん・・・
熱でダウンしたり、若気の至りで恥ずかしい思いをしたり、脱水症状になったりで大変でしたね。
でもこれでまた一歩、一人の人間として成長するのでしょう。
島田さんの、桐山の頭をカチ割る場面での優しさ・寛大さがある反面
後藤との対局においてはガチンコの殴り合いをする、そのギャップと男らしさに惚れ惚れしますね。
あかりとひなた力作のおせちの登場場面では
各おせち料理の縁起物である所以が分かるように料理の説明をしてくれています。
こういう、日本の昔からの伝統について可愛い絵付きで説明してくれているところも
この漫画の好きなところです。
一般常識の勉強にもなりますしね！
～次の巻はこちら～